製造業の派遣管理(派遣営業)の仕事はどんな内容?
製造業の派遣管理のメリットやデメリットは?
製造業の派遣管理の給与はどのくらい?
このページを読むとこんなことがわかります。
- 派遣管理の仕事の具体的内容
- 派遣管理の仕事のメリットデメリット
- 派遣管理の仕事の待遇面
- ぶっちゃけ派遣管理の仕事はおすすめかどうか
もくじ
製造業の派遣管理の仕事とは
製造業の派遣管理の仕事ですが最初に結果を書きます。
はっきりいいますがおすすめしません。
転職を考えている人は確実にやめた方がいいです。
- 毎日のように取引先に頭を下げれる
- 現場の派遣社員から意味不明なクレームが来ても冷静に対応できる
- 次から次へとやることが増えていく状況でも動じない
こんなことが苦にならない人なら大丈夫です。できます。
しかし製造業の派遣管理の仕事はとにかく激務です。
辞めていく人も多いです。
社内でも本社など他の部署の人は絶対にやりたがりません。
問題社員の対応、後始末。
顧客からの頻繁なクレーム、現場社員からの暴言など日常茶飯事です。
忙しいときなんか1日のスマホの通話履歴が80件ということもありました。
精神的に追い詰められることが年に数回あります。
でも、それを乗り越えると多少のクレームや問題など屁でもなくなります。
実際わたしが未経験からすべて経験してきました。
それが5年以上続いています。
かなり鍛えられました。
それでは製造業の派遣管理の仕事について詳しく説明していきましょう。
製造業の派遣管理(派遣営業)の仕事内容
製造業の派遣管理(派遣営業)の仕事ですが、役職や会社ごとに業務分担で多い少ないはありますがざっと下のような業務があります。
- 新規、既存顧客の営業
- 応募者の受付
- 採用面接
- 広告の企画・出稿
- 職場見学の設定と職場の案内
- 経歴書の作成
- 入社手続き
- 入社教育
- 社宅・備品の手配
- 各種契約書の作成
- 現場社員との面談・電話対応など
- 勤怠の管理・データ入力
- 請求書の作成
- 取引先顧客対応
- 売り上げ予想の作成
- 会議用資料作成
- 会議参加
- 派遣書類のファイリング
- 退職者の手続き
- 他工場へ異動、他工場から異動の社内手続き
- 社宅退去立ち合い
- 顧客提案資料の作成
- 現場社員・顧客からの各種クレーム対応
- 各種社内申請・稟議等の業務
- その他イレギュラー対応や官公庁提出書類の作成など
これを日々、月次でこなしていきます。
初めて見ると「うっ!こんなに?」となりますよね。
正直この量は未経験でいきなりは不可能というかやらされたら精神的に潰れると思います。
通常は上司からすこしずつ引き継いで行き、一通りこなせるまでには1年以上はかかるでしょう。
これらの業務の中で一時的にボリュームが増えることがあります。
例えば急な増員で1か月で30名の入社があると入社手続き、契約書作成、社宅の手配がどっと増えたります。
でも事務的な業務は慣れるとそれほど時間もかからず「ササっと」こなせるようになります。
この中で精神的にきついのが次の3つです。
- 現場社員との面談・電話対応など
- 現場社員・顧客からの各種クレーム対応
- その他イレギュラー対応
この3つのどれかが原因で辞める人がかなり多いです。
なぜかといいますと、例えば現場社員から
「仕事辞めたいです」
と来ます。事情を聞いて顧客へ
「~の事情でいついつまでで終了です」
報告します。
まあこれが1人だけならいいですが、大体3人4人・・・と連発していきます。
となると顧客側も
「なんでこんなに辞めるんですか?」
「ちゃんと面接して採用してるの?」
「現場では御社の派遣社員がすぐ辞めるとクレームになってるんだけど」
「謝るだけでなく代わりの人連れてきてよ!」
などいろいろ言われて、自分のせいではないのにその都度何回もお詫びしなければいけません。
また、時々社員から強烈なクレームも来ます。
やはり多いのが待遇面や仕事内容、人間関係などです。
このような相談や不満などに対して
- すぐに返答しない
- 納得いく回答がない
- 解決してくれない
などがあれば高ぶった感情を強烈にストレートにぶつけてくる社員もいます。
ちょっと気に入らなかっただけでも。
20歳近い年下の社員から「おめーがやれよ」などといった暴言も吐かれることもあります。
普通に対応してもです。
たった一発の強烈なクレームで自信を無くして辞めた人もいました。
いろいろネガティブなこと書きましたがいいこともあります。
現場社員との信頼関係ができれば飲みにいくこともありますし、いろいろ協力してくれたり、情報を集めてきてくれたりします。
顧客からも仕事ができる現場社員について高評価をいただいたり、必要な時に必要な人員を紹介すると感謝されることもあります。
製造業の派遣管理の仕事はざっとこんな感じです。
製造業の派遣管理(派遣営業)のメリットとデメリット
製造業の派遣管理(派遣営業)のメリットとデメリットを紹介します。
まずはデメリットからいきましょう。
- 業務内容が幅広く覚えるのが大変
- 現場社員や顧客からのクレーム等で精神的負担が大きい
- 夜逃げや事件など精神的負担のかかるイレギュラー対応がある
- 24時間いつでも社員から連絡が来る
- 担当する業種によって人員削減など評価が下がり給与も下がる
次にメリット。
- 営業・総務・経理・採用と幅広い業務を覚えることでスキルアップできる
- 休みが多い
- 担当する現場社員の数が少なければ楽
- クレームやイレギュラー対応を経験すると人間的に成長できる
- イレギュラー対応などがあり事務所へ無理して出社しなくてもよい
- 担当顧客で大幅増員があると評価が上がり給与が増える
デメリットの方はやはりクレームやイレギュラー対応での精神的な負担が大きく、これが理由での離職がかなり多いのが現状です(3年で6~7割くらいは辞めていきます)。
メリットはデメリットの裏返しですね。
さまざまな経験を積んで成長できると思えれるかどうかです(この経験を乗り越えると多少のことでは動じないくらい成長できます)。
あとは自由度が高く出社義務がないので事務所に一日中いることはまずないです。
製造業の派遣管理の仕事に向いている人は
製造業の派遣管理の仕事に向いている人ですが当たり前のことを普通にできる人だと思います。
業務の幅が広くオールマイティにこなせる人がベストですが、そんな起用にこなせる人は見たことがありません。
人それぞれ得意な業務もあれば苦手な業務もあります。
個人商店ではないので苦手なところは得意な人に任せるか、組織で対応することで解決できます。
業務が多い分、こなさなければいけない業務の優先順位がわかるようになり、自然と身に付きます。
やるべきことをやらないと、徐々に現場社員や顧客からの不満やクレームが増えてきます。
それにより自分で自分の首を絞めていくことになり結局退職という結果になります。
製造業の派遣管理の給与はどのくらい
製造業の派遣管理の仕事の給与はどのくらいでしょうか。
もちろん会社の規模や役割で大きく変わります。
求人サイトからですが、中堅以上の規模で派遣管理の仕事で一通り一人でこなせるようになって年収で450万~550万くらいです。
月収で35万前後、あとは賞与がどのくらい出るかですね。
派遣営業よりも労務管理の比率が高いので、個人の成績で年収が大きく変わるということは少ないです。
製造業の派遣管理の仕事のまとめ
製造業の派遣管理(派遣営業)の仕事は業務内容の幅が広く精神的な負担も大きいです。
離職も多いです。
30代中ごろまでの年齢の方にはおすすめしません。確実に別な業界に行った方がいいです。
ただ、在職期間が長くなればなるほど
- 精神的に成長でき
- 知識も豊富になります
それによって多少の問題が起きても動じなくなります。
「焦ることないよ。死ぬわけじゃないし」
と思えるようになり、顧客からのクレームについても
「別に自分のせいじゃないし」
と思えるようになります。
もちろん口には出しませんが。
今まで
- いろいろ転職経験がある
- 製造の現場で派遣社員として働いていた
といった人の方が現場社員と同じ目線で付き合えるので経験を生かせると思います。
あと、
- 単調な作業
- イレギュラーな出来事
がなくて今の仕事に不満がある場合も、あきることがないのでやりがいを感じることができると思います。
やるべきことを普通にやって、ネガティブをポジティブに変えれるくらいある意味天然(なふりでもOK)なタイプであれば十分やれると思います。